Ivo Pogorelich @Suntory Hall
今夜は久し振りにサントリーホールのピアノコンサートに行ってきました。
アーティストはクロアチア出身のイーヴォ・ポゴレリチ。実は彼のパフォーマンスをライブで聞くのはこれが初めて。昔、ショパンのプレリュードやスケルツォを学んだ際に、彼のCDを参考にしたりしていました。そう…私にとってはもちろん雲の上の人です。
会場には開演15分前の18:45に到着。席に着くと、どこからか柔らかいピアノの音が聞こえてきました。ふと舞台に目をやるとジャージに帽子をかぶった男性がフルコンのピアノを弾いているではありませんか!IVOでした。とても驚きましたが、今思うと音の確認をギリギリまでされていたのでしょうね。そして彼は10分でタキシードに着替え、19時少し過ぎに颯爽と舞台に再登場したのです。
プログラムは、クレメンティのソナチネから始まりベートヴェンのソナタ「熱情」で前半を終えます。時折見せる個性的な打鍵、クライマックスのバランスのとり方など、このピアニストは私が想像していたよりはるかに独創的なアーティストと気づきました。
後半はもう彼の超絶技巧を思う存分楽しめる、華やかなプログラム。いや、正確にいうと、ショパンのバラード3以外です。彼のバラードは、また別世界でした。テンポも音色も今まで聞いたことのない表現でもしかしたら賛否両論なのかもしれませんが、私はとても面白いと思いました。最後の曲、ラヴェルのヴァルスは大迫力の演奏。全観客が呼吸を忘れてしまう程の力量でした。凄いな~って皆つい口にしてしまうような…。素晴らしかったです。
会場の入り口でこんなビラを渡されました。10月20日は彼のお誕生日だったのです。3曲のアンコールの後に、舞台には大きなケーキが持ち込まれ、観客全員で Happy Birthday の歌を大合唱♪♪ とても楽しかったです。
超絶技巧、かっこいいですよね。私も、もっともっと頑張ろうって思いました。
コンサートに行って良かった~(*^^)v
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